ユニバーサル文法説は「人はもともと全ての言語の文法能力を持っている」とする学説です。
考えてみれば、中国人が中国語の文法を学ばなくとも、中国語を自然と理解できるようになるのですから当然です。仮に、この中国人が英語圏で生まれ育てば、英語を自然と理解するようになるのです。このように、人はどの言語に対しても生まれながらにして文法能力を秘めているのです。
ユニバーサル文法説は、言語学の世界的権威マサチューセッツ工科大学のチョムスキー教授が提唱した理論です。このチョムスキー教授は、現代の言語学の頂点に立つ人間の一人です。決して、眉唾の理論ではないでしょう。
ユニバーサル文法説をもう少し掘り下げてみましょう。
違う表現をすれば、言語の文法知識がもともと脳内にプログラミングされているということです。これは、勉強して身につけることを否定することです。
つまり、中国語はもちろん、言語の習得においては、文法は勉強してはならないのです。
ネイティブのように中国語を身につけたいのであれば、脳に備わった中文法能力を開花させるような仕組みを持つ中国語の勉強・学習方法を用いなければなりません。