これまで、いろいろな角度から中国語の勉強法を考えてきましたが、ここで話を整理してみましょう。
中国語の効率的な学習には次のようなポイントがありました。
@中国語の周波数を聞き取る脳(耳)を開発する
Aユニバーサル文法説を理解し活用する
Bネイティブ脳(中国語脳)を開発する
Cクリティカルエイジを克服する
そして、これらすべてのポイントを抑えるカギは次の通りでした。
人間が、本来、言語を習得する方法、つまり、赤ん坊の言語学習体系《見る・聴く・感じる→話す→文字を覚える》を、中国語の勉強・学習に応用し、中国語を日本語に対訳させず、中国語のまま脳に叩き込む方法を採る。
そして中国語の発話能力、中国語のリスニング能力、そして、音素・音韻・統語論・意味論・語用論など、言語現象全体を同時にマスターする。
そろそろ、「理論ばかりでなく、具体的な方法を知りたいと」考えられていることでしょう。これら中国語を効率よく学習するためのポイントを、一度に抑えることができる勉強法を紹介します。
シャドーイングです。
シャドーイングとは同時通訳者がトレーニングとして使う方法です。シャドー、つまり影のように目的とする言語を聞くそばから後を追いかけます。声を出し、真似して発音していくのです。
中国語を聴いたら、それをそのまま繰り返すだけです。子供でも簡単にできます。コツは役者になったつもりでイントネーションはもちろん、声色から発生方法まで、全てを真似することです。